世界穀物生産量(23/24)出典:世界の穀物・大豆の需給動向 農林水産省
トウモロコシ生産国(23/24)出典:World Agricultural
Supply and Demand Estimates USDA
トウモロコシは、小麦、米とならんで三大穀物といわれ、世界中で広く栽培されています。世界の年間生産量は10億トンを超え、アメリカ、中国、ブラジル、アルゼンチン等が主な産地です。わが国でも古くから栽培されていますが、栽培規模が小さく量的供給が難しいので、アメリカ産トウモロコシを輸入しています。
2位の中国が、国内需要の関係でトウモロコシの輸出を行っていない状況を考えれば、アメリカは輸出対応可能なトウモロコシ生産国として最大と言えます。地理的コスト競争力だけでなく、品質の優位性からも、サニーメイズにとってアメリカからのトウモロコシ買付けのメリットは大きいと言えます。外皮部 | ホミニーフィード |
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粉質胚乳部 | コーンフラワー |
角質胚乳部 | コーングリッツ |
胚芽部 | コーンジャーム |
トウモロコシ一粒もさまざまな部位によって形成されています。トウモロコシは大切な自然資源。サニーメイズ製品はトウモロコシ一粒一粒を余すところなく使用します。
※尖帽はホミニーフィード/コーンジャームの一部として使用されます。
トウモロコシと言っても、その種類はさまざまでありデント種・フリント種・ポップ種・スイート種・ワキシー種などに分けられます。
使用用途も品種によって違い、サニーメイズではイエローデント種が使用されます。また少量ですがホワイトデント種も使用します。
精選 | 除塵設備、除鉄設備、除石設備 |
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皮除去及び脱胚芽 | 調湿設備、脱胚芽設備、ふるい分け設備、風選設備、胚芽分離設備 |
製粉または整粒 | ひきわりロール設備、ふるい分け設備、精選設備、色彩選別機、金属検出機、乾燥設備、粉砕設備 |
空気輸送 | ニューマチック設備 |
製品サイロ | コーングリッツ・コーンフラワー・サニーコーンパウダー・コーンジャーム・ホミニーフィード |
包装 | フレキシブルコンテナバッグ詰設備、紙袋詰設備、バルク輸送積込設備 |
コーングリッツ | 40,000トン | コーンフラワー | 8,800トン |
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コーンジャーム | 1,600トン | ホミニーフィード | 29,600トン |
ドライミリングは、化学処理を行わずに胚乳部を主製品として、ひきわり工程を経て、コーングリッツ、コーンフラワー各種製品を取り出す製法です。 一方、ウェットミリングは、化学処理(アルカリ浸漬)を行い、コーンスターチ等各種製品を取り出す製法です。
トウモロコシのドライミリングは、ウエットミリングよりも歴史は古く、メキシコのテワカン遺跡(紀元前8000年~紀元前1000年)から、トウモロコシの粉砕に使用されたとされる石器が出土しています。
はじめは石臼を手でガラガラと回して製粉していましたが、水車を動力として製粉されるようになりました。
近代的なトウモロコシのドライミリングにおける技術開発の歴史は、脱胚芽をいかに効率良く行うかということにあり、小麦粉製粉が先達して技術開発をしてきました。トウモロコシの近代的なドライミリングが始まったのは1960年です。
一方、ウエットミリングでのデンプン生産の歴史は、紀元前1000年ほど前に遡ります。ウエットミリングでのコーンスターチ製造は、小麦、ジャガイモのデンプン製造と比較するとかなり遅く始まり、最初に米国で始まったのが1842年です。1840年にアルカリを用いるウエットミリング製造の特許がイギリスで成立し、同方法が1841年に米国でも成立し、ウエットミリングの基礎ともいえる方法が確立しました。
ドライミリング製品が、コーングリッツ/コーンフラワーであるのに対し、ウエットミリング製品がコーンスターチ(デンプン)になります。
「グルテンをとらない」食事方法のことです。日本ではまだ浸透していませんが、欧米では「グルテンフリー」の食品が増えています。
ハリウッド女優やトップアスリート、多くの有名セレブたちがグルテンフリーの食事を実践し、美容・健康志向の高い人たちの間で新しい食習慣として注目されるようになってきています。
トウモロコシはグルテンフリー食品ですので、グルテンフリーの食事に貢献できます。